AXXE-Lでジョブを投入する際、JupyterLabを介してAXXE-Lとやり取りをすることになります。その意味で、JupyterLabはAXXE-Lの心臓部とも言えます。JupyterLabのクイックスターターガイドをご用意しました。
Project Jupyterをご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、Jupyterは、ほとんどのプログラミング言語でインタラクティブなコンピューティングを可能にするオープンソースソフトウェアを開発するチームによって運営されています。このチームは当初、オープンソースプロジェクトであるJupyter Notebookで人気を博しました。その次のプロジェクトがJupyterLabです。
JupyterLabは、Jupyter Notebook、コード、データのためのウェブベースのインタラクティブな開発環境です。柔軟性、拡張性、モジュール性に優れ、Terminal、Text Editor、Jupyter Notebook、ファイルビューアーを使用することができ、JSON、CSV、Markdownなどの一般的なファイル形式を開いたり編集したりすることができます。
多くの開発者がコミュニティのためにエクステンションを作成しているため、JupyterLabは常に進化し続けています。開発者は、コミュニティのために、あるいは自分の商業プロジェクトのために、独自の拡張機能を作ることができます。
なぜ、AXXE-LでJupyterLabを採用したかの理由がわかったところで、いよいよ実際にJupyterLabを使ってみましょう。
JupyterLabは、好みに応じてさまざまな方法でインストールすることができます。
condaを使ったインストール
conda install -c conda-forge jupyterlab
mambaを使ったインストール
mamba install -c conda-forge jupyterlab
pipを使ったインストール
pip install jupyterlab
JupyterLabやJupyter Notebookなどのアプリケーションが付属しているAnaconda Navigatorを使ってインストールすることもできます。
JupyterLabを起動するには、ターミナルを開いて次のコマンドを実行します。
jupyter
次に、ブラウザーを開き、localhost:8888/labにアクセスします。
Anaconda Navigatorを使用している場合は、アプリケーションを起動し、JupyterLab > Launchをクリックします。

これでブラウザー上でJupyterLabが起動しました。このような画面になっているはずです。
注意:Bash from NotebookとConsoleは独立してインストールされます。本パッケージを使用したい場合は、bash_kernelをチェックしてください。

Notebook > Pythonをクリックすると、Jupyter Notebookファイルが作成され、このような画面になります。

そこからPythonコードを実行したり、Pythonの命令セットを作成してインタラクティブに実行することができます。
number = input("Enter a number")
int(number)+ 10

こんな感じです。すごいでしょう! Pythonなどのプログラミング言語の勉強から、AIや機械学習などのワークフローの実行まで、JupyeterLabを使って何でもできてしまいます。JupyterLabには、あなたが取り組んでいることに役に立つようにインストールすることができる多くのエクステンションが用意されています。
私のお気に入りのエクステンションは、JupyterLab-DrawIO、JupyterLab-Spreadsheet、IPywidgets、Jupyter Matplotlibなどです。生産性を向上させるためのものや、データサイエンティストのためのツールまでさまざまです。コミュニティは巨大で、メンバーはみんなで助け合っています。Jupyterのコミュニティはこちらからご覧いただけます。
JupyterLabのクイックスターターガイドは以上となります。次回のブログでは、JupyterLabを企業レベルで展開する方法をご紹介します。
<著者について>
Ray Marc Marcellonesは、エクストリームーDのHPCエンジニアとして3年以上活躍しています。AXXE-Lのウェブとサービスのバックエンドとフロントエンドの開発に携わっています。