現場の高速処理を実現するフォグコンピューティング
フォグコンピューティングに不可欠な4つの要素技術はまさにスパコンHPCの要素技術
昨今、AI処理や画像処理など現場で高速な計算環境が必要とされています。エッジコンピューティング向けハードウェアでは処理限界にあるこのような処理をクラウド(データセンター)に頼れば即時性(レスポンス)は低下します。さらに必要な環境が移動体だったらどうでしょうか。このような問題にエッジとクラウド(データセンター)の間に位置し現場での即時処理判断をサポートするのが「フォグ」という考え方です。フォグコンピューティングには大きな4つの要素技術が必要です。この4つの要素はスパコンHPCの世界では日常で培っている技術です。 Brain Pool Platform は当社が培ったスパコンHPC技術を現場の課題を解決する製品に仕立て上げたものです。
提供するのは HPCスパコン技術で設計開発した「 すべてが入った高速計算BOX 」
Brain Pool Platform は、サーバーの様な形をしています。 サーバーは基本データセンターで静的な運用管理を前提に開発されていますが、本製品はどこでも設置可能な形をしています。また、高性能計算サーバーで重要な冷却技術にもこだわっており、屋外、オフィス、移動体内など置き場所に困らない設計になっています。
Brain Pool Platformは、サーバー本体だけではありません。 手にしたその日からすぐに利用可能です。電源を入れインターネットにつないで、必要な簡単設定を行えば小さな筐体がまるで自分用のクラウドの様に動き始めます。AI処理やその他のアプリケーションもセットアップはWebインターフェースから容易に行うことができます。設置場所によりネットワーク環境の確保が難しい場合は5Gや衛星回線など様々な接続方法で利用を可能にします。 置き場所にはこだわりません。現場で、モジュール型データセンターで、データセンターに設置しても問題無く動作します。
提供するのは HPCスパコン技術で設計開発した「 すべてが入った高速計算BOX 」
本製品の主な特徴は以下の通りです。
主な特徴
- ハードウェア基盤、運用ツール、クラウド連携、アプリ実行環境を1つのBOXに集約
- データセンター環境以外の現場やエッジデータセンターにも設置可能な筐体
- AIエンジン、画像動画解析、数値シミュレーション対応可能な高性能なスペック
- 高性能スペックで問題となる画期的な熱対策を実施
- 蓄積したデータを安全且つ高速にデータセンターにバックアップしクラウドと連携
- プロフェッショナルサービス(コンサル)で用途にフィットしたカスタマイズが可能
- サーバーと同等の性能と拡張性によりAI分析環境の導入が容易に
主な利用用途と想定顧客
- 高性能CPUやGPUが必須な生成AI開発や受託解析を行うベンチャー企業
- HPCワークロードや動画作成、CG作成など高速環境を必要とする企業
- エッジコンピューティングの性能を強化し高度なDXソリューションを開発する企業
- AIデータ処理・シミュレーション環境を所内で高速解析したいライフサイエンス企業
- スマートシティなどエッジコンピューティングデバイスの現場での統合環境
- エッジデータセンターを展開するデータセンター事業者様の標準サーバー及び運用環境
設置可能場所
- 一般的なコロケーション対応のデータセンター
- 企業のオフィス(特別な冷却施設やマシン室無しで設置可能)
- エッジデータセンターやコンテナデータセンター等の過酷な設置環境
- 車載 (移動体や重機)
本プラットフォームは、当社が既に提供しているAI/HPC 高速計算 クラウド サービス AXXE-L Cloud の占有プランを運用する当社データセンターで既に稼働を開始し、本格提供に向けて各コンポーネントの調整作業に入っております。 提供可能時期については随時当社より情報を提供して参ります。